カラーゴールドの特徴や結婚指輪に適した色合いについて

カラーゴールドは金合金の一種で、金の欠点である強度の低さを補った金属です。純金よりも頑丈で傷が付きにくいことから結婚指輪の素材として多用されています。ここではカラーゴールドの種類や結婚指輪に適している色合いについてお伝えします。

目次

カラーゴールドの色合いは割金で決まる

カラーゴールドは純金に他の金属を混ぜた合金です。純金はそのままでは手で曲げることができるほど柔らかいため、指輪作りには適していません。そのため、他の金属を混ぜて強度を上げる必要があります。合金を作るために混ぜる金属が割金であり、強度の他に色合いも変化させるのが特徴です。カラーゴールドの場合、割金の種類は銀や銅、ニッケルなどがあります。多くのカラーゴールドは複数の種類の割金を混ぜて作りますが、ピンクゴールドの場合は銀と銅、そしてパラジウムが使われます。ピンク色に影響するのは銅で、割合が多くなるほど色も濃くなるのが特徴です。同じピンクゴールドでも割金の割合で色合いが変わります。

カラーゴールドの種類

赤っぽい色を持つ赤金

赤金は金と銅の合金です。名前の通り、赤色を帯びていますが、これは銅の割合が影響しています。赤金は金に対して銅が25パーセントから50パーセント程度の割合ですが、銅の割合が多くなるほど赤色が強くなります。純金よりも頑丈なので指輪の他、貨幣作りにも用いられていますが、非常に固いことから細かい細工が難しい欠点もあります。レッドゴールドとも呼ばれ、RGの略称で表記されるのが普通です。

加工が容易な青金

青金は金と銀の合金で、人の手によって作られた人工物以外に天然の青金も存在します。銀の特徴である柔らかさを保っているので、カラーゴールドの中では加工が容易です。そのため、細かい彫刻を施すのに適しています。かすかに緑色を帯びていることからグリーンゴールドとも呼ばれ、略称はGRGです。

プラチナとは別物のホワイトゴールド

ホワイトゴールドは銀とパラジウムを割金として使い、さらにロジウムでコーティングしたカラーゴールドです。直訳すると白金ですが、日本語で白金はプラチナを意味する言葉になります。ホワイトゴールドとプラチナはまったく異なる金属であり、結婚指輪を作る際に注意しなければいけません。ホワイトゴールドは他のカラーゴールドのような略称はありません。

渋みのある落ち着いた色合いのグレーゴールド

鉄を割金に使うとグレーゴールドになります。黒に近いシルバーカラーになるのでゴールドのイメージとはかけ離れていますが、落ち着きのある渋い雰囲気を持っているので人気があります。GGの略称で表記されます。

純金に近い色合いを楽しめるイエローゴールド

純金の柔らかさを改善しつつ、特有の輝きを保っているカラーゴールドです。銀と銅を割金に使っていますが、それぞれの割合が異なると青金や赤金の色合いに近くなります。もっともバランスが取れているイエローゴールドは名前の通り、純金とほぼ変わらない黄金色です。YGの略称で表記されているので、似た色合いのシャンパンゴールドと区別できます。

淡い黄金色を持つシャンパンゴールド

銀の他に亜鉛とパラジウムを混ぜたカラーゴールドがシャンパンゴールドです。白に近い、淡い黄金色の輝きが特徴であり、気品のある美しさが高く評価されています。

カラーゴールドで結婚指輪を作る際のポイント

結婚指輪は夫婦の愛を示す物であり、お互いの好みに合致していればどのような素材でも構わないと言えます。しかし、いつまでも美しい状態を保つなら丈夫で長持ちする素材を選ぶのが賢明と言えるでしょう。カラーゴールドの場合、美しい輝きを保ちつつ傷や曇りが生じにくいピンクゴールドやシャンパンゴールドが適しています。

カラーゴールドの特徴を正しく知るのが満足できる指輪作りの秘訣

カラーゴールドは美しい色合いが特徴ですが、割金に用いる金属によって固さや色合いが異なります。結婚指輪を作る際は好みを重視することも大切ですが、使用環境を考慮して強度や輝きの程度を正しく知ることが満足できる結果に繋がると言えるでしょう。